川越市議会 議場コンサート


6月3日(火)

川越市議会が始まりました。

議会の手前、15分間のお時間での、議場コンサートにて演奏させていただきました。

実は昨年も打診いただいたのですが、スペイン巡礼の旅と重なってしまい、お応えできず、とても残念に思っていましたので、再び打診いただいてとても嬉しかったです。ありがとうございます。そのことをまず最初に言おうと考えていましたのに、す~~~っかり抜け落ちてしまいました・・・ああ、なんということでしょう!

 

演奏の間に少々お話しを挟ませていただきました。内容は以下です。

演奏するのは、篠笛という、竹でできた日本古来の横笛で、川越といえば、川越祭りがありますから、きっと身近なところに笛名人はたくさんいらっしゃるかと思います。

初めにお聴きいただいたのは、鳥がテーマの二曲、とんび~浜千鳥のメドレーでした。

そして、川越舟歌追想。

川越舟唄は新河岸川舟唄ともいわれ、新河岸のほとりに、歌碑があります。

〽九十九曲がり仇では越せぬ通い船路の三十里

〽押せや押せ 二丁艪で押せや 押せば千住が近くなる

歌詞は残っていますが、民謡は歌う方によって微妙に節回しが違ってくるというようなことがあります。この旋律の片鱗に私が初めに接したのは、実は子供達、川越少年少女合唱団がレパートリーとして「川よ、昔は」という曲を持っていますが、その中にひと節、この民謡が出てきます。

当時の合唱団の団長、熊谷髙三先生によると、船頭を仕事としながらこの民謡を唄い継いでいた最後の方が押田金太郎さんとおっしゃって、昭和初期に、船頭というお仕事がなくなった後も、よく歌われていたとのことで、「川よ、昔は」に出てくるのは、この方から受け継いだメロディーであるとのことでした。

今も舟問屋の面影を残す伊勢安さん、伊勢安さんに縁ある郷土史家の斉藤貞夫先生のところで、川越舟歌についていろいろご教示いただき、おそらく押田金太郎さんの歌声であろうと思われるカセットテープを聞かせていただいたり、又、埼玉の民謡を得意となさっていらっしゃる飯能出身の民謡歌手、小沢千月氏にもこの曲についてのいろいろをご教示いただいたり、そんなこんなを経て、では笛で演奏するには・・と私なりに考えてこんな形に落ち着きました。民謡部分が繰り返される合間に、舟唄の歌われていた頃の空気感、四季折々の様子ですとか、庶民の生活の様子、照る日もあれば曇る日もある・・といった人々の営みを感じていただければと思っています。

 

議会事務局様より、早速写真を頂戴しました。ありがとうございます。

 

 

 

めったにない機会でしたので、議会を少し傍聴させていただきました。

議長、副議長選出の様子を傍聴できました。

川越で初の女性市長さんである、森田はつえ市長さんになられてからの議会という巡り合わせになりました。

地元、川越がよりよい町となりますように。

2025年06月03日