ご報告

七夕コンサート 共鳴 篠笛と朗読の夕べ


北海道での初コンサートでした。

実は、札幌で開かれるYOGAの合宿への参加が目的・・のはずでした。

もちろん所期の目的は達しました。が、

せっかく札幌へ行くのだから、佳也乃さんと何かできたら・・などと話しが膨らみ・・・

笛と語り、と言えば平家物語、敦盛の青葉の笛・・などはポピュラー過ぎる演目ですが、

きっと初めて見聞きする方も多いはず、とか、

今年は大河ドラマで源氏物語流行りだから、源氏物語と七夕、で何か題材がないかしら・・

とか、そんな準備がとても楽しかったです。

準備と言えば、このチラシデータを作ってくれた、ニックネームこむぎちゃんは、

誕生の頃から良く知っているお嬢さんで、こんなふうに手伝ってもらえるようになったこと自体が

感激!でした。

会の前後に北海道神宮へ参拝して、御朱印もいただいてきました。

そのご利益もあってか?

手作り満載の会でしたが、会場の家主・松浦ご夫妻、共演の佳也乃さん(美しいお嬢さんの奈美佳さん、ヘアメイクさん)そしてお客様含め、関わってくださった皆様モチベーション高く、こんなにアットホームな会は逆に贅沢の極み、理想的と言えるのではないかと思います。

今回はある意味、身内のお客様が多い結果になりましたので、北海道の方達にももっとお聴きいただけたら・・などとも思わなくもなく・・・

機会あればぜひまた!

 

カミーノ・デ・サンティアゴ

前回の報告から、随分と日が経ってしまいました。

2024年の春は、群馬県のながめ余興場での発表会、母が入居している信愛苑でのひな祭りコンサート、所沢ミューズでの発表会、杉並能楽堂での杉並謡曲連盟の会への出演、

 

 

又、5月にはすっかり恒例でさせていただいている、小江戸蔵里での伝統和芸鑑賞会への出演、などなど・・・本来は、ひとつひとつご報告したいところです。

コロナ後の皆々様の復活を感じられる場に居合わせさせていただき、

ずっと理由のない不安に襲われていたのが、少しづつ回復、と同時にそれでもやはり何かが次の時代へと確実に移り変わっていくこともどこかで感じながら・・・の春でした。

言ってしまえば普段は時間の経つのなど忘れているのですが、ハタと気づけば還暦で、浦島太郎?

そんな気分です。

そしてそんな時に、傘寿を迎えられた加須市保寧寺の小崎無一和尚さんと、アルセSariさん、友政麻理子さん、そして私、一行四人で、スペイン、カミーノ・デ・サンティアゴへ、笛を携えての旅に出かけることと相成りました。(ちなみに加須市保寧寺にいつから出稽古に通っているか、記憶が定かではありませんが、2006年に初めて「友笛会」の名前でおさらい会をしています。)

 

カミーノ・デ・サンティアゴをご存知でしょうか。ローマ、エルサレムと並ぶヨーロッパカトリックの三大聖地のひとつ、サンティアゴ・デ・コンポステラ(大聖堂)を、ヨーロッパ中からめざす巡礼の道で、日本の熊野古道と同じ、世界遺産道となっています。オーソドックスなフランスの道、全部歩くと800kmに及ぶ行程です。今回の私達は、このフランスの道の最後の120kmを歩きます。

12年前の2012年に、和尚さんは同じくこのカミーノを歩いていらっしゃり、私がこの道の存在を知ったのもその時でした。同じ頃、私は「笛竹の集い」で、ギタリストの辻幹雄さんや、相馬の菅野啓明さん、四日市の原彰宏さん、ほか日本のあちらこちらから参加された横笛の愛好家の皆様と一緒に熊野本宮大社で奉納演奏をさせていただいておりました。

果たして、12年後の今年、熊野古道と姉妹道となっているカミーノ・デ・サンティアゴをよもや自分が歩くことになるとは当時は思いもしませんでした。これも何かのご縁かもしれません。

 

さて。

5月30日に成田を出発。

まずはスペイン・マドリードへ。

ここで二泊。美術の専門家でもある同行の友政さんご推薦の、プラド美術館や、ソフィア王妃芸術センター見学、そしてSariさんのご親戚と市場での会食。

宿泊先近くのサンイシドロ教会で、ミサに参加後、ここで今回初めての献笛を和尚さんと致しました。

祈りの場である教会での演奏に対する反響は素晴らしいものでした。

 

詳しくは和尚さんのブログをぜひお読みください。https://www.honeiji.jp/?p=3724

6月2日にマドリードからレオンへ列車で移動。お城のようなパラドールに宿泊したり、

現地の和尚さんのお友達である、アナさんご家族と、そのお友達の皆様から歓待を受けました。

アナさんとご家族には大変お世話になりました。

私達の大きなスーツケースはアナさんのお宅に預かっていただき、

6月4日、サリアのアルベルゲへ移動。

6月5日より、いよいよ巡礼の開始です。

ここ、サリアからサンティアゴ・デ・コンポステラまで、120Kmの巡礼路を

6日間かけて歩く計画です。

2月頃から時間をかけて細かな計画を練ってくれた、麻理子さんとSariさんには感謝しかありません。

が、実際に歩いてみると、計画の変更を余儀なくされる部分も出てきたり・・・

連日5時に起床。6~7時に歩き始めると、計算上は午前中にその日の行程20kmは消化できることになります。

実際には途中休憩したり、どこかで笛を吹いたり・・・なので、5時間ぶっ通しで歩いてしまうことはなく、それでも午後の早めの時間に次の宿へ到着できます。

宿は、同じ道を歩くいわば同志の集まりで、つかず離れず、しばらく行った先でまた再会する人もあり。

韓国の若者や、歩くのはベテラン風なおじさん、台湾のご夫婦や、フランスから来たご一行、そして現地スペインの方・・などなど、顔見知りもできます。

 

台湾のweney&Alanご夫妻と

行く先々の教会で、ミサに参加。和尚さんが献笛を申し出ると、たいてい快く演奏を許してくださいます。結果的には、各地の教会や、道の途中など、連日笛を吹かない日はないという毎日になりました。

中でも印象深かったのは、ミサでシスターのギター伴奏で讃美歌やいろいろな歌を歌っていた教会。

確か、アルスーアだったように思うのですが、偶然その日が司教さんの88歳のお誕生日!という日に居合わせて、そこで演奏させていただいたことです。

又、道々、教会のお庭で吹かせていただいた時もあり、同じように巡礼の道を歩いている皆さんに褒めていただいたこと。皆さん、忌憚のない感想をシェアしてくださること。

最後の大聖堂での演奏の後、声をかけてくださったのはリスボンのオーケストラのフルート奏者の方で、日本の笛の表現力を褒めていただいたこと・・・その表情にお世辞も嘘もなかったと信じています。

私達がサンティアゴ・デ・コンポステラへ到着したのは、6月10日のことでした。

 

 

今まで、海外での演奏は必ずいつどこで、というお約束があって出かけて行きましたので、今回のようないきあたりばったりの旅がどのようなものになるのか、始める前は想像もつきませんでしたが、和尚さんのお陰様で、私の人生の中でも、本当に稀有な体験をさせていただきました。

どれだけの方がどんな想いを持ってこの場に辿り着いたことか、と思うと、なんだかクラクラと眩暈がしそうな気がしましたが、何かとてつもないパワーをいただけたような、そんな気持ちも致します。

文字通り、有難いことでした。

今回の旅で、思い新たにしたことは、旅は誰とどんな目的で出かけるかによって、同じ場所へ行くのでもガラリと趣が変わってくるのではないかな、ということです。当たり前といえば当たり前ですが。今回、本当に良い旅をさせていただきました。

そしてこの旅にはまだおまけがあります。

実は私以外の三人はまだあと2週間旅を続けたのですが、私は単身、バルセロナ経由で一足先に帰国しました。

雨のバルセロナ、飛行機3時間遅れ・・でしたが、バルセロナで3組のスペインに縁ある日本の方とお会いしました。いずれも初めまして、な方々です。和尚さんのお知り合いでサグラダファミリアに詳しい山田朗子さん、ヒッポファミリークラブのご縁でお会いできた市川かすみさんとお母さまのれいこさん、そして酒井義人さんです。それぞれのご縁と、一日限りとはいえ快く現地で会っていただけたご親切に心から感謝申し上げます。

 

帰りはドーハ経由でまたまた飛行機が2時間遅れ・・・飛行機でゆっくり睡眠をとろうと思いきや・・でしたが、大きな問題もなく帰国できました。予定よりちょっと遅く、日付を越えて6月15日となっていました。

第16回保寧寺友笛会発表会

2023年(令和5年)11月23日(祝・木)

第16回保寧寺友笛会発表会

 

 

 

久しぶりの保寧寺発表会でした。

あちこちのお稽古場からご参加くださり、

20名ほどの演奏を聴き合いました。

チラシ兼プログラムは和尚さんの手書きで、これもとても素敵でした。

演奏順は、当日のくじ引き、というこれまたこちらの会のもはや伝統?となりました。

手作り感満載のこの会、隠れファンも増えてきて?ご来聴くださる方も。

ここに集う皆様、今日この場をご一緒できたことは当たり前ではなくて、

たくさんの流れの中で出会ったこと、なんと不思議なことでしょう。

そういう気持ちで、・・なんだこんなこと当たり前、というのではなく、

日々の出来事すべて不思議なことだらけ・・

そんな不思議三昧な気持ちで過ごしましょう。という、最後の和尚さんの言葉が

沁みました。

紅葉のお庭もとても居心地がよかったです。

いつもありがとうございます。

 

 

  紅葉の美しき樹々に囲まれて故なき不安の解けてゆく如

篠のひびき(第12回)

12回目の「篠のひびき」

ウェスタ川越では早くも三回目となりました。


チラシを作った時にはまだできていなかった曲も披露できました。

立ち会ってくださった皆様、ありがとうございました。

平日昼間の会で、限られた方にしかお聴きいただけなかったかと思いますが、

団体、学生さんで聴きに来てくださったいなほ保育園関係の皆様にも

心より感謝申し上げます。


      <プログラム>
出逢い           大野利可作曲     篠笛七笨調子
  沼田民話座公演「良寛さん」の劇中音楽として作曲。
  良寛さんが晩年、貞心尼と和歌のやりとりをする場面。(1990年)
木曽節~伊那節      長野民謡       篠笛七笨調子
  長野民謡二曲をメドレーで。伊那節は2007年から通った伊那教室とのご縁で知った曲。
篠の羽衣        大野利可作曲     篠笛六笨調子
  羽衣伝説はいろいろに伝わっているが、三保の松原に降り立った天人の羽衣を持ち去ろうとした漁夫に対し、返してと頼む天女。舞を見せてくれたなら・・という、能の「羽衣」を念頭に置きつつ。

  篠笛で演奏できるものを、との依頼に応えたもの。(2023年)
月光の人        大野利可作曲     篠笛六笨調子
  敦煌莫高窟57窟の壁画の菩薩を描いた画工(零落した国王)と亡き王妃の生涯を48連のバラードにまとめた井出聖子氏の創作「月光の人」(1990年)に、着想を得て。
  2020年にうまれた小品、初演。
三冬(みふゆ)     大野利可作曲     篠笛四笨調子
  2020年3月コロナ禍自粛中の雪の日に作曲。三冬とは陰暦10-12月(盂冬・仲冬・季冬)をさす。
          ―休憩―
いにしへを       大野利可作曲     篠笛七笨調子
  いにしへ(日本書紀、万葉集の頃)を想いつつ。

  多言語のヒッポファミリークラブの活動中に浮かんだ旋律をまとめた。
村祭メドレー                 篠笛六笨調子
  ようやく祭礼行事や学校行事も復活の今年。嬉しい気持ちを込めて。
川越舟歌追想      大野利可作曲     篠笛五笨調子
  ご当地川越は、名前の通り川を越えた先に城下町として栄えたところ。

  江戸時代、小江戸と呼ばれた川越は千住へと続く新河岸川の舟運で賑わった。

  良いこともあれば、悪いこともある、そんな庶民の日常を思い描きつつ。
           ―休憩―
江戸子守唄        日本古謡 鯉沼廣行編曲   篠笛六笨調子
  日本の代表的な子守唄。緻密でいて篠笛らしさの表れた編曲。
ささやき          大野利可作曲     篠笛七笨調子
  鳥、風、土、森、川、そして心のささやき。(2010年)
雪~月の舞         大野利可作曲     能管
  能楽囃子の四拍子の一員である能管は、独特な構造を持った日本の横笛である。

  能管独奏によるオリジナル曲。(2006年)


演奏: 篠笛独奏        大野利可
    ささやき(第二パート) 佐藤百子


スタッフが作ってくれたプログラムに、もみじの絵が添えられていて、それを見ているうちに、「もみじ」を吹きたくなってしまいました。この曲は、今や日本の曲といったら!・・の「故郷」と同じ岡野貞一作曲で、その昔(今はどうなのかしら?)川越少年少女合唱団の試験曲でもあった、思い出の曲です。アンコール曲として二人で吹きました。4日前くらいにムリなお願いしてしまった共演の佐藤百子さん、ありがとう!


横笛コンサート~秋の調べ

 


 何度かひな祭りコンサートをさせていただいている、朝日カルチャーセンター千葉の、

いつものお教室がコンサート会場に早変わり!といった趣向のソロコンサートです。

お話しをいただいたのが半年前くらいだったでしょうか。

何となく次の春?位にのんびり構えていましたら、

年内、秋のうちに、とのお話しで、ちょっと誤算の嬉しい悲鳴!?でした。

という訳で、秋~冬をテーマとしたプログラムを組みました。

冬というより、後半はオリジナル曲を中心にお聴きいただきました。

客席にはいつものお顔ぶれがずらりと。

ここAC千葉のお教室は平成3年以来の私の中では一番長いお付き合いのお教室です。

思えばいろいろなことがありました。まだまだよろしくお願いいたします。

篠笛とギターの韻き


 久しぶりに都内で行われた鯉沼廣行師と11弦ギターを得意となさるギタリスト辻幹雄氏とのコンサートに共演させていただきました。

 

 

 

 

早朝の凄い雷雨で目が覚めて、なんとなく1日中そわそわと過ごしましたが、結果的には自分にとっては記憶に残る嬉しい舞台の一つとなりました。会場のルーテル市ヶ谷センターは、辻氏にとってはデビューリサイタルをなさったとても思い出深い会場だとか。貴重な体験をさせていただきました。
客席の皆様がまた素晴らしくて・・・
お客様のお顔ぶれもそのコンサートの重要な要素!と改めて思いました。
鯉沼先生、辻幹雄さん、優秀なスタッフの皆様!
関わってっくださった皆様、ありがとうございました。�

打ち上げのお料理も美味しくいただきました。感謝です。

第七回 高麗神社観月祭

高麗神社の観月祭で奉納演奏させていただきました。

本年は中秋の名月がまさに満月となる何年かに一度の機会です。

ご本殿で、宮司さまの正式参拝の後、演奏の時間をいただきました。

共演は長唄囃子の望月左武郎氏でした。

渾身の演奏、宮司様はじめ、毎年お世話になっております神社関係の皆様が間近で聴いてくださり、嬉しかったです。また、この催しをとても大切にされていることが全体を通して伝わって来ました。

このところ欠かさず演奏を聴きにきてくれる群馬友笛会の面々、お久しぶりの地元の生徒さん、

ほかにも、もちろん高麗神社の行事のファンの皆様・・・100名の客席は随分早くから満席だったと伺っています。
肝心のお天気は曇り模様でしたが、演奏終了後、お茶とお菓子をいただきながら、レースのような雲間から時々差す月光が神々しく、素晴らしい一夜となりました。

高麗王若光が御祭神のこちらの神社、上皇陛下が天皇陛下でいらした最後の頃に、彼岸花をご覧になりにお忍びでいらしたことのある地です。終演後、現・宮司さまと少しお話しさせていただきました。楽器の話や、個人的につい先日初めてお伊勢さんに足を踏み入れた体験などもお聞きいただきました。

後日談をひとつ。共演くださった望月先生とこの日、横笛と鼓のための”阿修羅”を演奏しました。途中に即興演奏が入る曲なので、毎回少しづつ演奏が違います。望月先生の鼓に、この日はなぜか「三つ拍子」の手が飛び出しました。この手は猿田彦が出てくる時に使われる手だそうですが、あとからこちらの神社のご祭神の一柱に猿田彦命とあると知ってびっくりなさったそうです。

 

 三つ拍子に現れ出でし猿田彦変幻自在の鼓の音色

 奉納の舞台に臨む観月祭場の演奏を育む不思議


初秋に響く篠の調べ~大野利可横笛演奏会~


「高遠のコヒガンザクラ」(クリックするとそちらへ飛びます)に書いた通り、

長野県伊那市には10年程通って、演奏と教室の仕事をさせていただきました。

私にとってとても大切な地となっています。

前年に残念ながら中止(延期)となってしまったコンサート、

ささやかな規模のソロの会ながら、今年は実現できたこと自体がありがたく、嬉しいことでした。

長野とはいえ、外はまだまだ暑い長月に、ご来場いただいた皆様に感謝申し上げます。


前半は”秋の月夜”、後半は”心のふるさと”、をテーマにお届けしました。


企画いただいた、クラシックワールドの北沢理光さん、青柳さん、舞台の高橋さんや、ほかにも縁の下の力持ち、関わってくださった皆様本当にありがとうございました。
黄色の着物はお月さまをイメージしました。
よき、実りの秋が到来しますように。

 

 

たくさんのご感想をいただきました。ありがとうございます。

良いことばかりで却ってコワイような気もしますが、

やっぱり嬉しいのでこちらへ転載させていただきます。

 

こんばんは。
昨日は素敵な音色を聴かせて頂き、ありがとうございました。

こんにちは。昨日はお疲れ様でした!
素敵な笑顔と優しいトーク。
透き通る音色にうっとりしました。
また素敵な曲を聴ける日を楽しみにしています😊
頑 張って下さい!

篠笛に心癒やされました。ありがとうございました。

篠笛の音が、暑さも、日頃のストレス性なのかわからない耳鳴りのような、私の不調も全て、払拭してくれて、心地の良い時を過ごすことができました.ありがとうございました。

こんにちは😃演奏会🎶お疲れ様でした
 初めて伺わせていただきました。能管の音色 初めて聴きました。
直接 間近で聴く能管や篠笛の音色は しっとりとしていたり、楽しげだったりと 情景までもが浮かんできました。
いつも 篠笛を吹く時には 自分の吹き込む息の音が気になっていましたが、昨日の演奏では 息を吹き込む音でさえ 景色の一部になっていて、うわーっと思い、また1時間以上も演奏していて「すごいなあ」って思いました。太鼓のチームでの演奏の時、私はほとんどお囃子を吹くのですが、だんだんと息も続かなくなり 頬が痛くなり と苦労しています。
演奏してくださった曲の中には、知っている曲もあったので 聴きながら 一緒に指が動いたりしました。村祭りメドレーは楽しかったです。運動会の定番曲の速さには 驚きました‼️
素敵だった〜。

本日の横笛演奏会🎵新曲の演奏もあり秋を感じる素敵な演奏会でした。ありがとうございました。

今日は本当にありがとうございました。
演奏会、素晴らしくまた自分も頑張ってお稽古しようという気持ちがふつふつと湧いてきました。

お月様シリーズの曲目で始まり、秋を感じました。
黄色の着物もステキで、ステージの下の床にも映り、湖面に昇る満月の様でした。
やはり生演奏はいいね♪
後半は客席を周りながらの演奏で始まり、横を通るときはドキドキしました。
コロナなんかに負けていない元気をもらいました!
ありがとう!!

いつ聞いても素敵な音色にいやされました。モンゴルもちょっと感じちゃいました。思いきって名古屋から高速バスできてよかったです。
でも正直なことを言うと他の和楽器との合わせがあったらなとも思いました。
またどこかの機会で聞きたいです。

じっくり笛を聴かせていただき、やはり笛は良いなと幸せな気持ちで帰って来ました。
全体的に秋がテーマで、少し早いお月見のような心地でした。ゆったりと座って聴かせていただき、これはこれで贅沢な笛の会で好きです。
笛一管も素敵でしたが、太鼓等も入ったのも聴いてみたいです。

笛の音色とても心に響きました✨
息が続くことがとても凄いなと思って。
「月の野」という曲も私にはモンゴルの壮大な草原のイメージとリンクしました

 

横笛のしらべ おほのかなり・・


熱海、起雲閣の音楽ホールで

同じ師匠(鯉沼廣行先生)を持つ狩野嘉宏氏と初めてのジョイントコンサートをしました。

大野と狩野で、おほのかなり・・と、よくみると大野と狩野が入っているタイトルでした。

会場には多方面からわざわざ足をお運びくださった馴染みのお顔がたくさん!

何と幸せなことか、と思います。

いち早くSNSなどから発信なさっていらっしゃる狩野氏のご活躍は素晴らしく、たくさんのファンがいらっしゃる方です。根本的な考え方が育つ時期に同門だったことを誇りに感じます。ひょっとしたらまだこれから何かできることがあるのではないか・・とも、思いました。また機会があることを期待しつつ・・

笛仲間でもある小林かず子さん、起雲閣の千葉むつみ様はじめ、スタッフの皆様ありがとうございました。大野由己子さんご夫妻にもお世話になりました。

 

伝統和芸鑑賞会&気軽にミュージック

前後しますが、6月は地元でお声がけいただいた二つの会に出演しました。

伝統和芸鑑賞会では、望月左武郎氏をゲストに「横笛と鼓のための阿修羅」を演奏しました。

気軽にミュージックでは、田中綾さんと、「ほたるこい」「竹田の子守唄」「荒城の月」「三つのわらべうた」を二重奏で。誰かと合わせることが心地良い近頃だったりします・・


モンゴルの音


多言語活動のヒッポファミリークラブ戸塚の主催で、

「モンゴルの音」というコンサートが催されました。

昨年、日本との国交50周年を迎えたモンゴルから、モンゴル馬頭琴オーケストラが来日して、日本各地でコンサートをされました。皮切りはNHKホールで、モンゴルの大統領、日本の天皇皇后両陛下もご臨席になった天覧コンサートだったとうかがいました。今回のアマルバヤルファミリーは、ご両親がこのモンゴル馬頭琴オーケストラの創立から関わっていらっしゃるお二人、そしてお嬢さんが横浜国大に留学、この春ご卒業、ヒッポの場にもよくいらしてくださるご縁で、このコンサートが実現の運びとなったそうです。老若男女、国籍も問わないヒッポらしいコンサートでした。

日本へようこそ!の立場で関わらせていただけたこと、光栄に思います。

子供たちとアマルバヤル氏の馬頭琴による「スーホの白い馬」も素敵でした。

 

プログラム

 

 

 

 

 

第二回 篠笛のつどひ

令和5年2月26日(日)

群馬県大間々にある、昭和レトロな歌舞伎の舞台、ながめ余興場にて

第二回 篠笛のつどひ

篠笛の発表会をしました。

主催は第一回にひき続き、ヒッポファミリークラブ群馬の岡田真由美さんを中心としたお仲間の皆様です。幅広い年齢層が特徴でしょうか。今回は三組の親子参加がありました。

13時からのご挨拶に始まり、会の流れも準備万端スムーズでした。

途中二回の休憩を挟み、16時前には演奏を終了、その後ゆっくりと撮影タイム?も取ることができて、

思い出深い一日になりました。

山梨横笛会から、諏訪正明さん、窪田篤美さんが応援に駆けつけてくださり、笛の演奏と獅子舞を披露いただきました。ありがとうございました。

そして、終演後には前回同様に岡田さんのお母さまからの花束の贈呈が!今度は何と三人に宛てて。

段差の激しい階段を昇っていただき、骨折なさったとは思えない素晴らしい回復ぶりに舌を巻きました。ありがとうございました。

早くも来年の計画もあるようですので、まだまだこの会は発展して行きそう!楽しみです。

 

 

 

 

 

 

川島町立伊草小学校にて

とある夕方、永年お世話になっている川島町の伊草獅子舞保存会の長老、鈴木泰左右氏からお電話いただきました。泰左右氏は今年、米寿になられます。永年伊草の獅子舞を愛して来られた方です。

お電話の内容は、子供たちに獅子舞のことをお話しし、しかる後、笛を聴いてもらいたいとのこと。

子供たちに郷土の獅子舞を伝えたい、その一心かと思われます。

電話をいただいた翌週に、スピーディーに実現しました。

川島町立伊草小学校の3年生の皆さんに、獅子舞のこと、そして篠笛という日本の笛のことをお伝えしました。

2月20日(月)の5時間目。

前半は担当の今田先生のサポートもありつつ、長老よりの獅子舞のお話し。

そして後半、篠笛という楽器についてのお話しを交えつつ、演奏したのは、

とんび~浜千鳥

伊草獅子舞の、獅子の登場の音楽

道太鼓より「天竺」・・これはみなさんに唄も歌っていただきました。

村祭・さくら でした。

皆様気持ちの良い反応で、多分喜んでいただけたかな、と思います。

皆さんに郷土の、町の、地域の、日本の、大切な何かが伝わっていれば嬉しいのですが。

お声がけくださった泰左右氏はもちろんのこと、終始にこやかに対応くださった栁澤校長先生、担当の今田先生はじめ先生方、そしてひょっこり顔を見せてくれた川島町に住んでいる私の友人遠山いづみさん、ありがとうございました。

 

高遠のコヒガンザクラ

※この文章は、2019年3月に書いた高遠文芸賞応募作品がベースとなっています。その後、2020年~新型コロナウィルスの流行により、さくら祭りのみならず、笛教室や、演奏会も受難の時が続いておりますが・・・私自身はまだもうしばらく笛を吹き続けていきたいと願っております。(2022年12月)

 

 

高遠城址公園コヒガンザクラの思い出(2008-2017年 私の見た桜)  
                            大野 利可

 今年もコヒガンザクラはまた別の顔をみせてくれたなぁ。伊那市駅まで送っていただいた車の中でそう思った。運転手は高遠城址公園さくら祭りの運営に携わってこられた宮澤さんで、今年でお役目が最後、ということだった。2017年4月17日のことだ。

 私は、日本の伝統楽器で竹の横笛である篠笛という楽器の演奏と指導をしている。伊那市生涯学習センター「いなっせ」のホールでコンサートをさせていただいたことがきっかけとなって、2007年のプレ企画を経て2008年から伊那市生涯学習センターで篠笛教室が始まった。その活動を主催してくださる北沢理光さんのご紹介で、2008年から2017年までの間、高遠城址公園のさくら祭りで毎年一日だけ、篠笛の生演奏を続けさせていただいた。4月の3週目または2週目の日曜日が教室で、その翌日の月曜日に高遠城址公園へ移動して約1時間の野外演奏を午前一回、午後一回。

 忘れもしない最初の年、2008年4月21日は、桜日和。全山薄いピンク色のタカトオコヒガンザクラはまさに満開で、風が通り過ぎると夢のような花吹雪が舞う。歓声と溜め息が漏れる園内。一年365日のうちきっと今日が一番素敵な日なのでは・・と思ったものだった。そんな景色と笛の音は手前味噌ではあるけれど、皆様にとても喜んでいただけて、翌年も、というありがたいリクエストをいただいた。そして迎えた翌年。前の年とは打って変わってすっかり葉桜の緑になった高遠城址公園だった。それでも更にもう一度、という声をいただき、三年目は東京から太鼓奏者(重草由美子氏)を連れて演目もパワーアップ。ところが。花は美しく咲きはじめたものの、今度はなんとどしゃぶりの雨に。笛はともかく太鼓奏者には気の毒なこととなった。午前中の演奏は野外でテントの下で。降りやまない雨のため、午後は高遠閣という園内の由緒ある建物の中での演奏となった。

 さてその翌年。教室も年を重ねて来ていたので、生徒さん同士の交流も兼ねて、東京・埼玉・千葉方面からのさくら見物希望者も募ってみんなで桜の下で笛を吹く、という場面を作りましょう、という壮大な計画に。それはそれは大変な盛り上がりをみせようという矢先・・そう、2011年のことだった。東日本大震災の影響で、ここ高遠でも残念ながらさくら祭り自体が中止となってしまい、計画は敢え無くもお流れとなる。日本中が大変な渦に巻き込まれたこの年。何事に限らず、あまり先の約束が成り立たなくなった。一方、逆にやりたいことは今!と考える機運も生まれた。そして迎えた2012年。よし、とばかり前の年に準備したことをそっくりそのまま一年スライドさせて、東京・埼玉・千葉の篠笛愛好者と伊那教室のメンバーが一同に会して、高遠城址公園を訪れた。人同士の交流は大変有意義なものとなり、催しは大成功。でも嗚呼何ということ、その年の桜はようやく一輪咲いたかどうか・・勿論参加者皆の心の中では桜は満開!が、しかし・・こればかりは誰のせいでもなく・・

 翌2013年は可憐に咲いたコヒガンザクラの下で、初心に返ったような演奏となった。前の年に桜と会えなかったことを無念に思った何人かが、再び高遠城址公園を訪れ、それぞれが出会いたかった桜と出会った。前日には「いなっせ」の立派なホールで第一回友笛会伊那教室発表会が開催された。一方、城址公園での演奏は基本的には笛一管のみ。特別な舞台といったしつらえはなく、城址公園二の丸の桜雲橋の袂にマイクが一本。一時間はその前でひたすら演奏に没頭する。近くを通りかかる人には生の音が届き、生音の届かない遠くの方や、公園に入って来る方にはマイクを通した音で笛の音が届く。始まると自然に人垣ができる。そんな一日だけの出逢い、意外性も演奏の後押しをしてくれたかと思う。次第次第に毎年この時期にここで笛、ということが恒例のようになって来て、耳聡く情報を聞きつけて一年にたった一日のこの日を狙ってやって来る方も現れて来た。まことに有難いことだった。
 2014年は久しぶりに東京から太鼓奏者(石塚由有氏)も来てくれて、ちょっと贅沢なコンサートのようになった。ケーブルTVの取材も入り、長野に住んでいる友人が駆けつけてくれたり、私も大きな曲を思う存分気持ちよく演奏させていただいた。お天気も良く、この日に桜は満開に!春の日差しに蕾が刻一刻とどんどん開いていくのが手に取るようにわかり、初々しい満開に出会えた。思いがけない再会もあった。プライベートで埼玉から観光にやってきたご夫妻。実は以前から縁ある保育園の園長・理事長ご夫妻だった。プライベートな旅に、この日この高遠城址公園を選ばれたのは本当に偶然の出来事だった。この日、笛の演奏があるなどということはご存知なくいらした、笛の大好きなお二人。公園入口で「あら、笛の音がする??聴いたことのあるような??まさかまさか??」と。以前、保育園の催しで演奏させていただいたり、園の先生方に笛を指導させていただいたこともあり、確かにお二人にとって私の笛は聞き覚えのある音ではあるはずで・・(笛の音は、声と同じように一人一人違う音色が出る、というものでもあるので。)こんな偶然はお互いにとって感激もひとしおだった。この再会がきっかけとなって、この年の夏、もうひとつのコンサートが実現した。
 翌2015年は再び教室の発表会と抱き合わせでの計画となった。雨の高遠城址公園で、演奏は高遠閣の建物の中。高遠閣の舞台に笛教室のメンバーも一緒に上がった。はるばる富山から日帰りでこの演奏を目当てに聴きに来てくださった方もあった。この頃の私は雨に濡れる満開の桜もとても美しいな、と感じるようになっていた。これだけ毎年会っていても、当たり前なことではあるが、二度とは同じ顔を見せてはくれないのが桜だなぁ、としみじみと実感してもいた。全てのことは刻々と移り変わってゆく。普段は静かなこの公園にこの時ばかりは全国からたくさんの人がやって来る。毎年のさくら祭りの運営にはさぞやご苦労のあることだろう。当然ながら満開の時期も、その日のお天気も、人の思惑通りには行かない。翌年は、雨なら演奏は中止、という取り決めとなった。しかし、心配をよそに、翌年2016年は再び晴天に恵まれ、無事に演奏を終えた。ふるさと信州に戻って働き始めたという若いスタッフがさくら祭りの運営に携わっている様子がとても印象的だった。

 2017年は今にも降り出しそうな空模様で、これはいよいよ中止かな・・と危惧した。実際、「今年は期間中に予定されていながら雨天中止となってしまった催しが数々あった」と聞いていた。お迎えの車が宿へ来てくださり、城址公園へ向かう。まるでこの時間を、この空間を、目に見えない誰かが待っていてくれたかのように、予定の演奏時間は穏やかに過ぎて行った。そして、公園を後にしたとたんに、ワイパーをしっかり動かさなければ前が見えないような土砂降りの雨が・・こうして10年に亘ってお世話になった高遠城址公園さくら祭りでの演奏はいったん幕を下ろした。お世話になった観光協会の皆様の顔が思い浮かぶ。様々な流れの中で、十年間、高遠城址公園のさくら祭りという大きな催しに、大好きな笛を通して関わらせていただけたことは、私にとって得難い体験だった。
 人より遥かに永い生命を生きる桜の木。未来を、子孫を想ってその桜を植えた偉大な先人達が確かにそこにいたのだ。そして、その生命を今なお大切に伝え続けている桜守の方々。毎年のさくら祭りを縁の下から支え続けるスタッフの皆さん。様々な想いに守り育てられて来たのであろうタカトオコヒガンザクラに囲まれた時、何か人知を超えた不思議な空気が漂う。桜の生命そのものとでも言おうか。そんな空間に身を置いて笛を吹かせていただけたことの幸せをつくづくとかみしめている。感謝を込めて。

我もまたコヒガンザクラいつまでも咲き続けよと願ふひとりに


 

 


篠のひびき(第11回)


自主企画の「篠のひびき」と題したコンサートを始めさせていただいて、数えてみますと前回が10回目でした。

自主企画でなくても「篠のひびき」とさせていただくこともあるので、今回が何回目かわかりませんが、

同じ流れの中で数えると11回目ということになりましょうか。

今年は川越市市制施行100周年という、記念すべき年ですが、

思えば10年前の90周年の頃に、100周年の時には何かできたら嬉しいな・・と

漠然と考えていました。何か人様のやってくださる行事に参加させていただくような

イメージでおりましたが、現実はこんなこと(コロナ禍であったり、いろいろ・・)になり、

昨年おっかなびっくりさせていただいて、何とか開催できたことに勇気づけられて、

今年は、ゲストをお二人お招きしての開催となりました。

尊敬する故・寶山左衛門先生のご息女にあたられる、福原道子さん。

そして、私の1枚目のCDの頃からご協力いただいており、常に国内のみならず世界中で活躍なさっている木村俊介さん。

お忙しいお二人に揃ってご出演いただけたのは、逆に今この時期だったからかも知れず、

その点はとても嬉しく有難いことでした。

プログラムは

<第一部>

寿獅子素囃子  篠笛・大野 太鼓・木村

~通り神楽・屋台・早鎌倉・四丁目・早鎌倉・子守唄・屋台・本間・大黒舞・仁羽・神楽昇殿・屋台~

川越舟歌追想  篠笛・大野(独奏)

さとの子守唄  篠笛・大野 木村(二重奏)

想月歌     篠笛・木村(独奏)

ノクターン20番cis moll(Chopin) 笛・木村(独奏)

海       笛・大野 三味線・木村

<第二部>

雪~月の舞   能管・大野(独奏)

荒城の月~赤とんぼ 能管・篠笛 福原(独奏)

越後獅子    篠笛・福原(独奏)

竹の唄     篠笛・福原(独奏)

三春幻想    篠笛 能管・大野 福原(二重奏)

(アンコール)三人で

毬と殿様

村祭り(天国と地獄)

 

ゲストお二人のファンの方もいらしたこと、それから平日昼間の開催でしたが、却って学生さんの団体さんが聴いてくださったこともあり、お蔭様でチケットは9月頭に完売となりました。

嬉しい悲鳴である半面、10名以上入場お断りさせていただかなくてはならなかったこと、

ある意味、お客様が少ない以上に辛いことではありました。

が、もうしばらくがんばって吹いていきたいと思いますので、今回がおしまい、ではなく

今後もお付き合いいただければ嬉しいです。

ご感想もたくさんお寄せいただき、ありがとうございました。

演奏者もそれぞれに緊張感の中、楽しい時間を過ごすことができ、嬉しかった!感謝です。

市制施行100周年記念の冠付けの許可もいただいた公演でした。

続く週末、3年ぶりに復活の川越祭りの先触れともなれればと、

古典、獅子舞の曲を始めに致しました。これだけで20分近くかかりましたが、

開演前にちょっとした解説をさせていただきました。

二曲目の川越舟歌と共に、風景が浮かぶようだったとのお言葉いただいた時には、

伝えたいことが伝わった気持ちが致しました。

又、三者三様の笛がよかった、それぞれのコラボレーションもよかったとのお言葉をいただけて、

笛の音は、普段お稽古をしていても思うことですが、人の声のようなところもあり、

たかが笛?されど笛!!で、ひとつひとつの奥の深い音色を楽しんでいただけたらよかったと

思っております。

プログラムの最後、

三春幻想、は、福原道子氏の父上、寶山左衛門師の作曲です。

郡山の近く、三春の滝桜で有名な三春には、三つの春が一度にやって来る、

という素敵な解説を道子先生よりいただき・・・。

生徒さん達にも人気の曲ですが、なんだか畏れ多い気がして、今まで人前で吹いたことはありませんでした。こんな機会をいただけたこと自体が有難いことですが、今回の為に特別な工夫をいくつか施しました。低音の三笨調子で”冬”の部分を始めて、”春”で、五笨調子に持ち替え、最後の”秋”は、オリジナルは独奏ですが、せっかくですので、ほんの少しだけ手を加えて、二重奏で終わる、というように致しました。快くお許しくださった福原道子氏に感謝申し上げます。

しっとりと終演、でもよかったのですが、三人で演奏する、という場面がありませんでしたので、

アンコールという形で少し遊びの要素を入れて、皆様おなじみの二曲、「毬と殿様」そして「村祭り」で景気よくお別れの曲といたしました。

遠くは北海道から聴きにいらしてくださった方も。ありがとうございました。

 

 

スタッフ制作の手作りプログラム

 

永年笛のお稽古をしていらっしゃる吉澤重克さんから、後日、一曲一曲についての丁寧なご感想をいただきました。こんな風に丁寧に聴いてくださって、こうしてご感想を寄せてくださったこと自体に感激してしまいました。演奏者冥利に尽きます。感謝を込めて、こちらへ転載させていただきます。

1 寿獅子素囃子
久し振りのお囃子を堪能しました。太鼓も見事で、本来はこのように華やかに吹き、叩くものと思うのですが、昔と違って今はお囃子を聞く機会があまりなく、今日は楽しませていただきました。途中、江戸の子守唄も入り、とても素晴らしかったです。

2 川越舟歌追想
いかにも昔からの舟歌らしく、のどかで絵のように船頭さんが気持ちよさそうにうたっている情景が心に浮かんできます。前のお囃子の華やかさと対照的に、気持ちよくなり眠ってしまいそうでした。

3 さとの子守唄
ゆったりとした、表題そのままの里の情景が浮かびます。昔の子守唄は労働でつらかったはずですが、この曲は非常に安らかに聞こえ、心地よいのが好きです。旋律もとても美しく、私の好きな曲の一つです。

4 想月歌・夜想曲
津軽笛(左右の薬指をふさいで残りの指で吹く)
曲の前半は、足でシャンシャン鈴を鳴らしながら吹くのどかな曲で、中間部は速く、木こり?や山で作業中のようで、最後は静かに終わる、田舎の地方が彷彿とさせるような素朴な曲で、少し変わった曲と感じました。一区切り後、私には月世界に行ってしまった「かぐや姫」を思いながら、時に静かに、時に激しく吹く何かに対する葛藤のように感じました。
木村先生の曲は私には何か新鮮に感じられました。

5 海
広々とした海と、こきざみに寄せるさざ波のような三味線が効果的、そしてその後、力強い三味線の演奏に続き、海の激しさが正体を現すが、それが静まり再び穏やかな海に戻る、一時収まるが再び海の荒々しさ、自然の厳しさで終わるという、自然描写とその心の描写に圧倒されました。

2部
1 雪~月の舞
能管は何回聞いても不思議な音色と音階?で、普段なじみはないが、掻き立てる何かがあるのは確かです。正直曲名との関係はわかりませんでしたが、雰囲気を感じ取ることはできました。

2 荒城の月~赤とんぼ
前奏の能管で静けさを醸し出し、そして篠笛での「荒城の月」、この歌の歌詞ぴったりの演奏で素晴らしいの一言です。次の「赤とんぼ」の澄んだ音色が美しく、普段私が吹いているのとは雲泥の差。このような一見易しい曲を美しく吹くことはかなり難しいと思いますが、福原先生のこの演奏をきき、改めて吹きたくなりました。
220年前の曲「越後獅子」は意外にゆっくりと演奏され、このような吹き方があるものかと、気に入りました。
「竹の唄」の独奏は私たちが習った曲とは一味違った雰囲気を感じました。低音が静かに響き、寶山左衛門先生の名曲中の名曲と思いました。

「三春幻想」
大野先生と福原先生の二重奏が美しく、感動しました。
春から始まる、といってもまだ早春と思われる暗い感じから始まる(教室の説明では冬から始まるということでしたが)。田舎の早春の情景に感じました。段々光が差してきて、少し明るくなっていく雰囲気でしたが、しかし命の息吹が始まったばかりに思えました。ここから両先生の二重奏になりました。眠りから覚め、明るい日光が、自然が、静かに目覚めだした情景が感じられました。このような演奏は、心から素晴らしいと感じ、心が震える思いでありました。この後の演奏は心酔してよく覚えていません。とにかく両先生の演奏と、寶山左衛門先生の曲そのものと、それを演奏された両先生の芸術的演奏には、聞きながら我を忘れてしまいました。

アンコール(3人で)
曲は、「毬と殿様」と「村祭」で、昔から私たちが小学生の時、親しんだ歌です。いまだに郷愁を感じます。
演奏は、3先生の単なる合奏ということではなく、大変面白く見、ききました。木村先生の打楽器が特徴をいかんなく発揮していました。「村祭」の途中に、あの「天国と地獄」が挿入されていたのには驚かされましたが、つい手拍子を取りたくなりました。単なるアンコールではなく、このような趣向もとてもよかったと思います。


 

 

第12回 鎮守の杜音楽祭

9月17日(土)~19日(祝・月)にかけて行われた

埼玉県日高市の高麗神社 鎮守の杜音楽祭 に、今年は

17日(土)に呼んでいただいて、行ってまいりました。

台風シーズンで、直前までお天気が心配でしたが、

良く晴れて、何かに見守られていることを感じます!

お目にかかれた皆様、お運びいただき、ありがとうございました。

今年演奏させていただいたのは、下記の通りでした。

<演奏曲>

ささやき     大野利可作曲      篠笛七笨調子
雪~月の舞    大野利可作曲      能管
江戸子守唄    日本古謡 鯉沼廣行編曲 篠笛六笨調子
村 祭      南能衛作曲       篠笛七笨調子
川越舟歌追想   埼玉民謡 大野利可編曲 篠笛五笨調子
島原地方の子守唄 長崎民謡 大野利可編曲 篠笛七本笨調子

 

二年ぶりに曼殊沙華の見事な季節でした。

 

 


伝統和芸鑑賞会

「笛と語り・語りと笛」

伝統和芸鑑賞会(小江戸蔵里八州亭)
令和4年(2022年)5月14日(土)16:20~ 
大野利可(横笛) 牧三千子(語り)

宮城長持唄によせて 宮城県民謡 大野利可編曲 篠笛五笨調子
ハァ~今日はナァ 日も良し ハァ~天気も良し 結びナァ合わせてヨ 
ハァ縁となるなェ
この日、花嫁の父はさぞや万感胸に迫ることでしょう。
夜明けをイメージした前奏、馬子唄風な間奏、子守唄風な中間部分、
祭囃子風な後奏を加えて編曲した。(2005年)

ささやき       大野利可作曲       篠笛七笨調子
 鳥、風、土、森、川、そして心のささやき。(2010年)

ひとり         大野利可作曲      篠笛三笨調子
 沼田曜一の民話「雪女」に着想を得た。
父を失い天涯孤独になってしまった若者の野辺送りの様子、吹雪が小屋の戸を叩く音、そしてこの世ならぬ者と出会い・・・(2006年)

川越の民話

出逢い        大野利可作曲       篠笛七笨調子
 沼田民話座公演「良寛さん」の劇中音楽として作曲。
良寛さんが晩年、貞心尼と和歌のやりとりをする場面。(1990年)

月に行ったうさぎの話し(「沼田曜一むかし語り十二夜」より)


今回の伝統和芸鑑賞会には、女優の牧三千子さんをお迎えし、

俳優沼田曜一氏との思い出などもお話ししつつ、思い出深い作品をさせていただきました。

ここだけの話し、とても希な機会だったと思います。

年末頃から準備を重ね、実現できたのは奇跡に近いかもしれません。

客席に、心を寄せていただいた方達がお集まりくださり、感謝に耐えません。

そして、立ち会ってくださった皆さん、こう言っては傲慢かもしれませんが、幸運だったと思います。

これからも心ある舞台作りをこころがけていきたいと思っております。

よろしくお願いいたします。

第一回篠笛のつどひ@群馬ながめ余興場

2022年4月3日(日)

群馬県のヒッポファミリークラブの仲間、岡田真由美(マーシャ)さんの主催で、群馬県の大間々にあるながめ余興場という昭和レトロな歌舞伎の舞台で、「第一回篠笛のつどひ」を開くことができました。

コロナ禍で元気がなくなることの多い日々の中、onlineを駆使してどんどん新しいことを見つけているヒッポファミリークラブの面々ですが、ここ2年余りの群馬を中心とした篠笛ファンの激増に私は舌を巻くばかり!全ては岡田さんとお仲間皆様のお陰様です。

遡ればコロナ禍直前に開催した千葉青葉の森公園芸術文化ホールでの千葉教室主宰の会に、はるばる群馬から大勢ご参加くださったことを皮切りに、地元でのご活躍、そして、横浜能楽堂での横笛会発表会に、一年延期となったのを幸い?として「今年ならできるかも!」な勢いでお二人が参加、それらの体験を糧に、地元で会を開こう!とのこの情熱!こちらは煽られっぱなし?だったかもしれません。


番組は、20人のご出演。それぞれの独奏や二重奏、祭囃子や長唄などの演奏があり、会の中ほどで、全員が舞台に上がって「うさぎ」「さくら」「荒城の月」を演奏しました。


ご出演の皆様は、祭囃子をなさった赤羽の鈴木雄一さん、「ねんねころいち」をなさった志木の藤本洋子さん、「清水恋慕」をなさった加須の今井剛史さん以外は、全員ヒッポファミリークラブのメンバーでした。客席にはコロナ禍の中、日本に留学中のインドネシアからの学生さんも。この日、初めて生で着物を着て動く日本人を見たそうです。



二十名の演奏終了後、ゲストであり強力な助っ人として駆けつけてくれた山梨の窪田篤美さんと、二重奏「まほろば」と「さとの子守唄」を演奏させていただきました。始めにこの場所で、というお話しがあった時に、この春、国立劇場の研修生を卒業なさった息子さんを持つ彼女の顔が思い浮かんだのでした。



ここに載せきれないた~~~くさんの写真や皆さんからのご感想を山ほど寄せていただきました。

若々しいスタッフの皆さんはほとんどが群馬の出演者の息子さんだったりお嬢さんだったり、日頃からの家族同様のお付き合いの中から快く引き受けてくださいました。

 

そして、会の最後、主催の岡田さんのお母様より花束をいただきました。

”マーシャの親孝行写真” 私のお気に入りの一枚を岡田さんに承諾をいただいて、載せさせていただきます。



笛(音楽)で、人を元気に笑顔にすることができる!ということを改めて信じることができた一日でした。この会が成立した巡り合わせに感謝します。

皆さんのたくさんの笑顔に出逢えて、心からやって良かった!と思える会になりました。


会場下見 3月2日


第2回川越友笛会おさらい会@蓮馨寺講堂

2022年3月31日(木)

桜満開の蓮馨寺境内、講堂の2階で、

第2回川越友笛会おさらい会を開くことができました。

第1回は2019年に川越市内の丹徳庭園にて。当時はその後、こんなことになるとは思いもよらず、第2回もやります!との決意のもと、幹事さんが、”第1回”と銘打ったのでした。その後、催しは一切が延期に次ぐ延期・・私達の会も例外ではありませんでした。この延期によって、変わったこと、変わらないこと・・「もしもこうだったら・・・」は、想像の中だけで、結果、事実がこうなっていることは果たして成るべくして成ったことなのかどうか。・・思いは様々に飛んで行きますが、また新たな気持ちで、ここから出発できることに感謝です。あくまでも「無理をしない」との合い言葉?で進めて来ましたが、思いのほか立派な会になりましたね!幹事の鹿島さん、山田さん、小鹿野さんありがとうございました。

 

ご出演者の一人、西澤美智子さん

 

 

ご出演は23名の皆様。川越教室のみならず、県内加須市、千葉教室からも。

聞きつけて駆けつけてくださったお客様が、同じくらいの人数いらしたでしょうか。

途中換気に気をつけながら、皆様、久しぶりの緊張感を味わいました。

打ち上げに集った人数は10名足らずでしたが、遠方からのご参加の方が多く、

久しぶりに親交を深めたしばしの時間でした。

2022ニューイヤーガラコンサートin川越


2022年1月8日(土)

2022年の幕開け、川越市制100周年の記念にお声がけいただきました。光栄に思います。

オミクロン株でちょっとひやっとしましたが、座席は全てひとつおきにお座りいただく全席指定、ロビーでお迎えするスタッフの皆様はマスクまたはフェイスシールド着用、手指消毒は勿論のこと、ロビーでのCD販売や、出演者によるお見送りなど禁止、という警戒態勢での開催でした。が、昨年は中止だったところ、今年は実現できました。
オペラアリアを得意とする皆様に混じって笛を吹くのは、地元川越に居ながらにしてまるで海外公演に来たかのようでした。

オペラの先生に、「笛って意外と大きな音が出るのですね」とのご感想をいただきましたが、それはこちらこそ!な感想で、生身の身体から出る素晴らしい声量のオペラの皆様、本当にどこからあのような声を出していらっしゃるのか、日頃のご研鑽の賜物と、改めて感心しきり、でした。
同じ音楽でも、ジャンルの違ったこのような交流は、お互いにとても刺激的で、少なくとも私にとっては興味深く楽しい一日となりました。
地元でこのようなコンサートができることを誇りに思います。
写真はご一緒した午前の部の出演者の皆様です。

 

 

 

篠のひびき @ウェスタ川越小ホール

2021年11月11日(木)14:00~

思えば、原宿の小さなお茶室で30名のお客様の前で演奏する会を開いてから

四半世紀!?!?この一年はそんなことをも振り返る時間をいただけたように、今なら思えます。

その後、本当にいろいろな場所で演奏させていただいて来ました。

が、今回は初心に却って完全に笛のソロだけのコンサートを・・と思い立ち・・・

そして内情を暴露してしまえば、まだまだ中止のリスクがある中のことなので、そうなった時に

最低限のリスクで済むような??そんな事情も鑑みてこのような会となりました。

まずは無事に出来たことに感謝!

平日のお昼間にもかかわらず、定員いっぱいのお客様に起こしいただけました。

浅からぬ縁のあるお顔ぶれがずらりと並び、私自身にとってまた、かけがえのない会となりました。

ですが、チラシをご覧になって初めて来ました、とおっしゃる方もいらしたのが、また嬉しい出逢いでもありました。

たくさんの勇気や、来し方を思う時間や、改めて皆様の温かさに触れた、そんな時間でした。

アンケートにご感想を残していただいた皆様も、ありがとうございました。

ぜひまたいろいろな場所でお目にかかれますように。

スタッフの皆さんもお疲れ様でした!いつも、ありがとう~~!

<演奏曲目>

とんび~浜千鳥

荒城の月~月の野・月のうさぎ

青葉の笛

村祭り

笛吹童子幻想曲

津軽山唄による幻想

三冬

雲珠櫻

篠の音取り

赤とんぼ

 

写真が届きましたら又改めまして。

小川町里山クラブyouyou 里山祭り

2021年11月7日(日) 小川町町有林体験広場

小川町の里山クラブyouyou(佐藤章会長)の、20回目、つまり創立二十周年となる里山祭りにお招きいただきました。10周年、15周年の時にお邪魔させていただいており、今年もぜひ、とお声がけいただき、とても嬉しかったです。天然自然の舞台で演奏させていただきながら、本当に豊かなこと、とは?大切なこととは?そして、沢山のものを頂けたように感じました。

 

 

記事は、10周年、15周年の時のものです。

今回演奏させていただいたのは、

 

いにしへを

浄雲

津軽山唄による幻想

村祭り

雲珠櫻

たきび~赤とんぼ~夕焼小焼

荒城の月~月の野

でした。

 

大木春雄さんの写真コラージュと共に今回のご報告を。

 

 

図書館ホールでミニコンサート

2021年10月17日(日) 富士見市立中央図書館(埼玉県)

図書館ホールでミニコンサート2021

~「篠の音」を楽しむ~

12:30~ 30分間のミニコンサートでした。

当日はあいにくの雨模様・・・お隣のららぽーとに繋がる大渋滞に巻き込まれ、

図書館は目と鼻の先なのに・・・早めの準備?で事なきを得ましたが。

普段はし~~んと静かな図書館の、1階展示ホールが、スポットライトで舞台に早変わり!

 

 

こちらで笛を吹かせていただきました。、

せっかくの機会をいただきましたので、笛についてのお話しや、

民話と一緒に笛を演奏していた頃の思い出話しなど交えつつ、

皆様に比較的おなじみと思われる選曲で演奏させていただきました。

当初の日程、8月から延期された催しでした。図書館の様子は入り口での手指消毒があり、マスク着用の義務があり(近頃の普通ですね・・)そのほか、普段の通りのようにお見受けしました。

 

控え室に使わせていただいた2階和室から一歩出た吹き抜けより。館内が見渡せる素敵な穴場でした~

 

 

 

 

 

伝統和芸鑑賞会

2021年10月9日(土)16:20~

小江戸蔵里の伝統和芸鑑賞会

「秋の月」をテーマに演奏させていただきました。

すすきを飾っていただいたり、

今回は広めにスペースのとられた客席でしたので、

思い切って、歩きながらの演奏を、初めと最後にしました。

会場が月夜のすすき野原になったようなイメージでした。

いにしへを

白月

宵待草

赤とんぼ~夕焼け小焼け

篠の音取り

村祭り

月のうさぎ~荒城の月~月の野

終演後、蔵里のもとの持ち主でいらした方とお目にかかりました。

蔵のあちこちから響く音が良かったと言っていただけました。

そんな出会いがまた嬉しい会でした。

 

 

荒川シルバー大学

2021年9月30日(木) 14:00~

荒川シルバー大学さんに呼んでいただき、90分のソロコンサートをさせていただきました。

場所はサンパール荒川小ホール

対象は受講生の皆様、小ホールの客席は隣との間を広めにとった設定でしたので、ご希望の方全員はご来場いただけなかったとのことですが、会場いっぱいの皆様に生の音をお聴きいただくことができました。

私の中でのテーマは「秋の月」。そんなつもりで演奏させていただきました。

高麗神社 鎮守の杜音楽祭

2021年(令和3年)9月18・19・20日の三日間、高麗神社境内の神楽殿にて

鎮守の杜音楽祭が開催されました。

私、大野利可は19日の14:30~演奏させていただきました。

週末の台風が心配されましたが、19日はとても良いお天気に恵まれ、

ひととき皆様に野外の演奏を楽しんでいただけたのではないでしょうか。

昨年に引き続き、このような霊験あらたかな会場で演奏させていただける機会に

お声がけいただいたことに感謝申し上げます。

今年の演奏は、

 出逢い、笛吹童子幻想曲、宵待草、雪~月の舞、篠の音取り、赤とんぼ~夕焼け小焼け

でした。

 上皇陛下が天皇陛下でいらした最後の頃にお見えになった曼珠沙華の美しい巾着田なども比較的近いのですが、去年と今年は残念ながらお花を愛でることはできない状況です。しかしながら人の往来も最近の普段よりは、多めな連休だったのではないかという気がします。

一人一人が、引き続き感染予防に気を配りながら、少しづつ日常が戻りつつあるのかな・・とも感じました。

 

    神楽殿にて

 

日本と世界の名曲を聴くコンサート


2021年(令和3年)7月26日川越やまぶき会館 7月7日桶川市民ホール響の森

演奏依頼をいただいた時に、「常に中止の憂き目に合う危険性はありますが・・・」との条件がついていたのは、残念ながら現在尚、変わらない状況ではあります。が、この度のコンサートは有難いことに、6月26日、7月7日の二回共開催することができました。たくさんの皆様にお聴きいただくことができて嬉しい会となりました。

通常は700名入る桶川市民ホールに300名のお客様。私達の会は、100名程度のごくごくささやかな会が多いですので、ずいぶん恵まれた会だったと言えます。

裏話をひとつ。舞台の袖には舞台上、客席、ロビーと、カメラの切り替わるモニターがあります。スタッフの皆さんが館内全体に常に気を配ってくださっています。舞台から客席にカメラを切り替えて、沢山のお客様が入っている客席を見たスタッフの方が、「おー、久しぶりに”公演”っていうカンジだなー!」と。そんな会に参加できたことがとても嬉しかったです。こんな中、前向きに動いてくださった主催の新井さんに、心から感謝申し上げます。スタッフ、お客様、共演のお二人、一つの会が成立するのには個人の力では及ばないたくさんの巡り合わせがあることを改めて強く感じました。

演奏は、三人の演奏者がそれぞれのソロ演奏をしましたが、せっかく下聰睆一をテーマに掲げている会ですので、一曲三人で何かいたしましょう、と提案しまして、アンコールに「花火」をしました。今年もお祭りが軒並み中止となっていますが、皆様の心の中に夏の花火が広がってくだされば幸いです。

 

 

 

小江戸蔵里 伝統和芸鑑賞会

2021年(令和3年)4月24日(土)16:20~17:00

毎月第2・4土曜日に小江戸蔵里の八州亭にて粋和会の主催で行われている催しです。

大野にお声掛けいただいた回は、昨年四月の催し中止から、一旦は8月に、そして2月に、そして4月に・・・と再三延期となりましたが、ようやく実現の運びとなりました。

この受難の時期をなんとか皆様と共に乗り越えられるよう、願わずにはいられません。

演奏内容は、一年延期のうちに気持ちが変わり、下記の曲を致しました。

 

津軽山唄   「山にのぼるに笛吹けば、峰の小松が皆なびく」と歌う民謡の名曲を笛ソロで。

 

三冬(みふゆ)コロナ禍の中、昨年3月に生まれた曲です。盂冬・仲冬・季冬の三つの冬を指す語です。

 

篠笛と琵琶のための”詩曲” 松村禎三作曲 薩摩琵琶の田中之雄氏に共演いただきました。

※能「弱法師」の日想観を描いた絵の中に、この曲が表現しようとした世界が垣間見えるのではないか、との解説をプログラムに書きました。大きな構想を持って作られた曲です。

 

少々重い選曲になりましたが、それだけ想いが込められていたということでご理解いただければ。

お付き合いくださった皆様に感謝申し上げます!

 

 

しばらくは予定は未定、ですが、次回、大野演奏の予定は10月9日です。

月に2回、バラエティに富んだ伝統和芸に触れられますのでぜひお運びください。

 

 

AC千葉「篠笛コンサート~春の調べ~」

2021年3月9日(火)

 

 

いつもお稽古をしている朝日カルチャーセンター千葉のいつものお教室で、一回講座の扱いで90分のコンサートを催していただきました。

緊急事態宣言の延長などもあり、前日まで自分としては半信半疑!?(ごめんなさい!)ホントにできるの??と思っていましたが、広めのお教室に27名のお客様にご来場いただき、無事に開催することができました。

少しづつですが、春の訪れと共に、いろいろなことが動き出していると考えてよいのでしょうか・・・

第Ⅰ部

・笛吹童子幻想曲

・三冬(初演)

・ジュピター~篠笛版~

・アニメメドレー

・春よ来い

・春のゆくへ

第Ⅱ部

・千灯路

・さくらに寄す

・荒城の月メドレー

を、お聴きいただきました。皆様に春の兆しをお届けできていれば幸いです。

 

 

 

 

高麗神社 鎮守の杜の音楽祭

2020年9月21日(祝・月)



昨年の七夕に、川越教室を中心とした皆様と、技芸上達祈願に伺ったのがご縁となって、高麗神社(埼玉)の”鎮守の杜の音楽祭”にお声がけいただき、30分ほど笛の演奏をさせていただきました。

秋の連休、道路は渋滞一歩手前な程度の混み具合で、皆様久しぶりのお休みを楽しんでいらっしゃるのではないかと思われました。

この半年は、去年の今頃のことを思うと信じられないような時間でしたが、そんな時間もやがては「あぁそんな時もあったね・・」となって行くのでしょうか・・・

神楽殿での演奏は、「笛を吹くという行為は、”祈り”と一体となっている」というような、根本的な想いに立ち返ることのできた良い機会でもありました。restartとも言える2020年の秋に、このような場をいただけたこと、そしてこの場を共有してくださった皆様に、感謝致します。

とても気持ちの良い一日となりました。

さてこれからも無理なく楽しく!皆様と笛を吹いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

しの笛とガドゥルカゆめどのライブ

2020年2月23日(日)

 

2019年4月にブルガリアへ行ったことの流れの中で、このLiveが実現できたことは、とても嬉しい出来事でした。

ブルガリアから帰国後、一緒に行った仲間の一人、岩野清子さんのお声がけで、ブルガリア大使公邸で行われた日本ブルガリア交流協会の総会へ出席させていただき、立食パーティーの場で、私達の交流の押しかけ報告をさせていただきました。その場には私達のほかにもブルガリアと縁の深いたくさんの方がおいでになっていました。総会の場では、ブルガリアの音楽の生演奏やダンスもあり、又、日本で行われるブルガリア関係の催しなどの情報もいただけて、すっかりブルガリアファンになって帰国した私達にとってとても興味深いものでした。

私達の中で、ブルガリアブームはしばらくの間続き、日本でもバラのお祭りを追いかける仲間や、ブルガリア関係の番組の情報を見つけてはチャンネルを合わせてみたり・・

そんな中で、ヴァイオリニストの大谷康子さんの「音楽交差点」という番組で、ブルガリアが取り上げられる、という情報が仲間のうちで話題となり、何人かがチャンネルを合わせました。

そこでブルガリアの民族楽器ガドゥルカを奏でていたのが、ブルガリア大使公邸でお目にかかったヨルダン・マルコフさんでした! 日本ブルガリア協会理事でいらっしゃる石坂史朗氏にご紹介の労をいただきこのLiveが実現できることとなりました。

そして、会場を提供いただいたのも、ご一緒にブルガリアへ行った仲間の一人、金子きよみさんです。

当日は、岩野さんのブルガリア豆知識や、金子さんのお料理も楽しめる、こじんまりながら贅沢な会となりました。

 

 

本編は、上記のようなこのLiveが実現した経緯、私たちの旅の報告、ブルガリアで演奏してきた日本の音楽、ブルガリアの音楽、そしてマルコフさんからブルガリア音楽の変拍子について、かなり専門的なレクチャーも飛び出し、体験コーナーまで実現してしまうという、充実した時間となりました。

お互いの楽器のジョイントは、限られた条件の中ではありましたが、いろいろなチャレンジをさせていただきました。弦と管は相性が良いですので、民族楽器同士、可能性は無限大です。が、ここがスタート!の、第一回目の試みでしたので、これから何ができるのか、自分達自身も楽しみ、といったところです。

いつも海外での演奏は、ご一緒したお仲間とはいろいろな体験をシェアして帰ってくるのですが、帰国すると日々の出来事にかき消されていつの間にか遠くなってしまいがちでしたが、この度は、このことがまた次の何かへと発展していくことを期待できるものとなったのではないかと思っています。

 

※残念ながらこの後の演奏の場は、2020年5月現在、見通しが立たないままでおります。

一日も早い感染症の終息、そして皆様の心身のご健康を願う日々です。共に事態を乗り切れますように!

 

 

 

篠笛体験WS・篠笛のしらべ

2020年2月18日(火)

 

                              撮影:佐藤 敝士氏

 

千葉県青葉の森公園芸術文化ホールの能舞台にて、二回目の篠笛体験ワークショップと、三回目の友笛会・千葉の皆様を中心とした「篠笛のしらべ」演奏会、広くいろいろな方にご参加いただけて、充実した時間となりました。ありがとうございました。

2016年に初めてこちらの会場でさせていただいた時は、平成3年に始まった朝日カルチャーセンター千葉教室の皆様にとって、25周年にあたる節目の年でもあり、スペイン交流直後のことでもありました。

楽しく長く続けることの重みを更に感じるこの頃です。来年は30周年!?

 

この季節はいつも園内の紅白梅が見頃です。


 

クリスマスコンサート!?@市民プラザかぞ

2019年12月7日(土)13:30~15:00

加須市男女共同参画セミナーの講座のひとつとして、「クリスマスコンサート」と題した演奏の依頼を受けました。クリスマスですか?と担当の市川さんとお話ししましたが、クリスマスソングをやってということではなく、受講生の皆さんどちらかというと中高齢の方が多いことが予想されるので、ちょっと落ち着いた感じで、普段聴く機会の少ない日本の音楽のコンサートを、とのこと。つまり、こちらにとっては普段通りでよいということでした。

少し詳しく篠笛と言う楽器のご紹介をしつつ、第一部は演奏をじっくりお聴きいただきました。

第二部は、「唱歌・しょうかとしょうが」と題して、前半は童謡・唱歌の演奏、後半は江戸祭囃子の一部である神輿四丁目のショウガ、テンテレツクツクテンスケテンの実践を、地元の騎西神社神楽メンバーでもある保寧寺教室の今井剛史さんにお手伝いいただきつつ、進めました。最後は加須市ゆかりの作曲家、下総皖一の「野菊」を皆さんで歌って終わりました。コンサートと、実践参加型の二本立て、いかがだったでしょうか。

スタッフの皆さんがご用意くださったお花やディスプレイはクリスマスしていましたので、私もせめて、着物はクリスマスカラーで。外は初雪でも降るのでは?と思わせるような寒さでしたが、皆様お一人お一人のお顔の見える暖かな会となりました。ありがとうございました。

篠笛と古筝のしらべ

11月9日(土)川越蓮馨寺講堂

  10日(日)四ッ谷飯田弥生美術館ギャラリー

中国古筝のウリアナさんと、二日間にわたって、夏から準備した新曲「溟山」を含む、Duoをたっぷりお聴きいただいたコンサートでした。

10日は、まさかの、令和のパレードと日程が重なり、楽器が届くのか??という心配をしましたが、当日はお天気も良く、忘れられない日となりました。

近頃は、お国の内モンゴルで過ごされる時間の長くなられたウリアナさんですが、今後もより充実した演奏をお届けできる場が持てればと思っております。ひょっとしたら日本国内のみならず・・夢は草原へ。

 モンゴルの古筝のひびき悠久の大地の歴史我らに伝ふ

 

童謡・唱歌フェスティバルIN川越2019

童謡・唱歌フェスティバルIN川越2019

2019年10月27日(日)

童謡唱歌を愛する市内各団体が参加。友笛会の皆様もなんと今年で記念すべき10回目の参加!

初心にかえって、今年は「うさぎ」「さくら」「荒城の月」で、参加しました。

これまでの歩みを振り返ると同時に、新しい一歩を地元メンバーを核として踏み出そうということで、この会に参加する団体名を「友笛会・川越」と改めました。素朴な笛の音が皆様お一人お一人の心に共鳴し、和が広がっていくことを願っております。

 

 

朝日カルチャーセンター千葉

30周年記念フェスティバル

 

実は川越と同じ日程で、平成3年から始まっている千葉教室の皆様にも発表の場がありました。

浜辺の歌、荒城の月~月の野、竹田の子守唄、アメージング赤とんぼ、というプログラムで、生徒さん達十数名、皆さん自身での練習を重ねての出演でした。複数人数で吹くことの難しさがあったと思いますがいつも一緒に練習しているメンバーで、心を合わせての本番は、きっとお聴きくださったお客様に何かを伝えることができたのではないかと思います。

篠のひびき @伊那

2019年9月14日(土)

伊那に演奏で伺ったのがきっかけで、教室ができて10年、クラスのみなさんからご要望をいただき、私の師匠である鯉沼廣行先生をお迎えしての演奏会をさせていただくことになりました。

貴重な機会に立ち会ってくださった皆様、ありがとうございました。

鯉沼先生のファンが県外の遠方から、どうやってか情報をキャッチして何人も駆けつけてくれました。

空気の良い長野県、笛の音もよく似合う地です。

 

翌々日の9月16日、川島町で藍綬褒章を受章なさった亀田緑氏の受賞記念の会(本川越プリンスホテル)にお招きいただきました。亀田さまとは、子供の頃から家族ぐるみのお付き合いでしたので、この度の受賞、本当に嬉しいニュースでした。私の笛と、緑さまのふるさと、島根から石見神楽の皆様も駆けつけられて、迫力あるお神楽も拝見できました。心より、おめでとうございます!

 

伝統和芸鑑賞会:小江戸蔵里八州亭

2019年7月13日(土)

今年二度目の伝統和芸鑑賞会、昨年に続き、能楽師の粟谷浩之氏にご出演いただけたので、能管についての時間を多くとった内容のものを致しました。

個人的に、私自身がどのように能の笛と出会ったか。民話に篠笛を入れるお仕事をさせて戴いている中で、日本語の言葉と楽器との関わりを古典の中に探している時に能楽と出会ったこと。能楽の謡と囃子は、謡に平行旋律的につけていく音と、舞の為の八拍を基本とした曲があること。前者の中から船弁慶の中入部分の送リ笛と、後者の中から、月宮殿(鶴亀)、天鼓、枕慈童(菊慈童)、邯鄲、といった中国を舞台とした演目の中に出てくる「楽」、これを説明付きで演じさせていただきました。能の題材は、人間の想像力めいっぱいな世界を表現しているものも多く、今回は少々言葉での説明も加えさせていただきました。ほんの一端ですが、お伝えできていれば幸いです。

 

粟谷先生には、普段の能楽堂よりはずいぶんと小さなスペースで、一噌流の笛 一管で、と何かとご無理をお願いしましたが、初めて能の謡や舞を見聞きしました、というお客様も多かったようです。ご協力に心より感謝申し上げます。

保寧寺の森コンサート 新樹の風 音の波

2019年6月23日(日)


おなじみ、保寧寺でのコンサート、今回は和尚さんより1年以上前からご依頼いただいており、準備に時間と労力をかけることができました。ViolinとPianoのDuoに、篠笛が加わってのTrio,というのは、かなり珍しい部類なのではないかと思います。Trioで演奏したつれづれ御伽草子は、Pianoの伊藤ルミさんの姪にあたられるイトウユミさんの新作、これを演奏者三人で工夫してTrioにしました。

会場の保寧寺はこの日、蓮池が満開、保寧寺に縁あるお客様200名ほど、お庭開きもあり、山門より素晴らしいをお庭を歩きながらの一曲目。Solo,Duo,Trioというプログラム。

アンコールにViolinのNovotny氏の祖先にあたられる、ベンダという作曲家のGrave,そして、サンサーンスの白鳥、この2曲を演奏しました。嬉しい時間でした。Trioの心地良さ堪能しました~

 

チェコから来日、Violin奏者のNovotny氏と奥様のPetraさん。

 

 

 

 

小江戸川越春祭りフィナーレイベント@蓮馨寺

2019年5月3日(祝・金)令和となって、最初の催しとなりました。

昨年に続いて今年もまた、小江戸川越春祭りフィナーレイベントに参加しました。

私たち友笛会の出番は、11:10~30分間。「皆さん仲が良いのですね」「大勢で吹く笛は迫力がありました。」など、いつもとちょっと違う?ご感想をいただき、新しい時代を迎えて何か今までと少し違う方向が見え隠れするような・・・?地元の皆さん以外にも、東京、千葉、長野から応援にいらしてくださった方もあり、初夏の陽気の中でしたが、新緑と鳥のさえずりを楽しめた半日でした。私たちの笛はどこへ向かって行くのやら。

   ひさかたの天より響く鳥の声笛と相和し令和と聞こゆ

しの笛ブルガリア公演

2019年4月3日に成田を飛び立って、ウィーン経由でブルガリアへ。コンサートは5日、6日の二日間、10日の帰国まで、プロブディフ、カザンラク、ヴェリコタルノヴォ、ソフィア、と観光も楽しみました。一緒にコンサートをした交流相手は、5日がプロブディフの民族楽器Band"Lyra"。6日がクルトボコナレBulgarianVoice女声合唱団でした。お互いに、素朴ながら、心から湧き上がる音楽の交流ができたのでは、と思っています。あちらも伝統音楽ですから、後継者の問題などもあり、共感することがいろいろありました。お孫さん世代を育てていらっしゃる姿勢にはおおいに刺激を受けました。こういう機会がある時はいつもですが、コンサートという同じ目的を持って一週間を共に過ごした皆様とは、特別な繋がりが生まれるような気が致します。文句なく楽しい一週間でした!!ブラゴダリャ!

皆様からの沢山の写真や、音源を持ち帰ることができました。今まで、海外の演奏はそこへ行って体験した人だけの幻となって終わることが多く、それはそれで良いとも思って来たのですが、帰国後、二つのコンサートをぎゅ~っと70分ちょっとにまとめて、手作り感満載のメモリアルCDができました。自画自賛。音があるとその場の風景があっという間に蘇ります。みなさんから旅のご感想文をお寄せいただいているので、それはまた改めてまとめたいと思います。例によってお時間いただくかと思いますが・・・

5日のコンサート会場は、プロブディフのHistrical Museum内のコンサートホール。すばらしい響き。

 

リラの僧院

プロブディフ市内にある円形劇場

ヴェリコタルノヴォ 朝の風景

書ききれない、載せきれない沢山の思い出ができました。関わってくださった皆様に心よりの感謝を!!

第1回川越友笛会おさらい会

2019年3月23日(土)於・川越丹徳庭園

発表会とかおさらい会とか交流会とか、タイトルを演奏会風にして「篠笛のしらべ」とか、生徒の皆さんの発表の場というのは、これまでも様々に設定して参りましたが、今回はよみうりカルチャー川越教室の皆さんが文字通り主催となって開いた、という意味で第1回の川越友笛会おさらい会、です。第2回もあるよ、という意味なのだそうです。先生が主導しなくても皆さんでとっとと進めてくださって、頼もしいばかりです。川越にはまたこういう会をするのによさげな場所がたくさんあって、私にとっても皆さんにとっても、また楽しみが増えるという気が致します。笛が好きで、楽しむことが好きで、音楽が好きで・・この上ないことです。よみうりカルチャー川越教室には現在、三つの篠笛のクラスがあります。それらの皆さんと、千葉から、長野から、参加してくださった皆さん、33名の皆さまがご参加くださいました。丹徳庭園さんは、旧暦のお雛様が飾られていて、最後には皆さんで「うれしいひなまつり」なども吹きました。いろいろな場所でまた皆様とお目にかかれることを楽しみにしています。

 

撮影:jun-jun

 

篠のひびき@青葉の森公園芸術文化ホール/千葉

H31年2月14日、(バレンタインデー!)に演奏会を致しました。

演奏:

大野利可(横笛)
ゲスト 鯉沼廣行(横笛)
姥浦理紗(太鼓)

青葉の森公園内は、白梅、紅梅満開でした。

園内が広いので、演奏会にお運びいただいた方には、お時間あれば景色も良かったのですが、会場に辿り着くのに思いのほかお時間かかったという方もあるかもしれません。

地元である千葉はもとより東京、埼玉、神奈川、山梨、群馬、茨城といった関東一円から広くお運びいただき、ありがとうございました。

生徒さんがお友達を連れて来てくださって・・という方もあり、笛は永年やっています、という方から、

今回初めて聴きました・・の方まで、いろいろな方からご感想をいただきました。

ご感想を届けて下さる方のものは、嬉しい声ばかりです。いつも本当にありがとうございます。

以下いただいたお声の数々です。

・美しい響きに聞きほれました。

・初めて篠笛のじょうじょうたる音色を聴かせて頂き、感激しました。

・静かな月夜のようでした。月は満月。見上げる私の隣には猫がいて、やっぱり月を見上げています。

・篠笛の音色に魅せられました。心が洗われました。やさしく、透き通る音色、日常の生活から離れ、静寂な時の中に身を置いて、充実したひとときでした。二重奏、初めてききました。素晴らしいです。

・二重奏の二曲はすみずみまで緊張感があって素晴らしかったです。お二人の演奏できけて、大満足でした。

・この3月で満89才になります。すばらしいプレゼントでした。今でも毎日笛は吹く様にしています。体力テストを受けますと、肺活量が歳の割には多いと先生にほめられます。

・とても心がおだやかにそれでいて深く引き込まれるような音色がすばらしいです。笛の美しいメロディにすっかり浸り、楽しいひと時をありがとうございました。

・はじめてコンサートに足を運びました。すばらしくてびっくりしました。ぜひまた伺いたいと思いました。

・古典が好きです。この音色はすばらしいですねー。

・しの笛のやさしい音色、能管の迫力、太鼓の表現力、かけ声もどれもすてきでした。お二人、お三人でのアンサンブルもよりすてきでした。風のようにそして息、生きる感じがしました。

・友人に誘われてはじめてききました。フルートの音色とはちがった横笛の美しさに心の奥深くを洗われたような気持ちになりました。なかなか一言で感想をいいあらわせない感動を覚えました。

・いやされました。やさしい音色にすっかりリラックスしてしまいました。

・能舞台での笛は普段遠ざかっている日本伝統文化を心の奥に感じさせる何かがあることを日本人として思い出させてくれる。演奏曲目も勿論よかったが、それとは別に心から堪能できた。タイムマシンで前近代の世界にきたようだ。時にはこのような世界にくるのもよいもの・・・。

・素晴らしい音色ありがとう。少しでも近づかせていただきます。

・充分にたのしませていただきました。日本の音色を格調高く演じられているお姿に敬意を表しながらすばらしい時をすごさせていただきました。能楽堂の雰囲気もすばらしかった。

・大変感動的でした。中高生に聞かせたいですね。プログラム表記を西暦に統一した方がよい。

・遠い処に出掛けて来た甲斐があります。普段お囃子で大変お世話になり、改めて感激しております。これからもご発展を祈ってやみません。

・大変すばらしかった。めったに聴くチャンスありませんでしたが、体にしみこむようなかんじがしました。

・いやされました。ありがとうございます。

・とても良かったです。ありがとうございました。

・素晴らしい音色でした。笛の音は息そのものなのだと感じました。邦楽の深さに触れ、又お稽古に励みたいと思います。

・とてもすてきな音でした。話しているような息をしているような、自然体で吹いているような

心に心地良くしみいりました。どうもありがとうございました。群馬から来てよかったです。

・すばらしかったです!初めて横笛の演奏会に来ました。二重奏の共鳴にも感動しました!!

 

実際に足を運んでくださった皆様は勿論のこと、素晴らしい共演者と、スタッフ、影で支えてくださったたくさんの皆さまに心より感謝申し上げます。

 

 

伝統和芸鑑賞会

おなじみになりつつある小江戸蔵里の伝統鑑賞会。今回が私にとっては平成最後でしょう。いつもお客様としてたくさん来て下さる生徒さん達にとっては新年会の様相を呈しておりました。

朗童管による「笛吹き童子幻想曲」で始まり、「月の砂漠~里の秋~証城寺の狸囃子」といった千葉県縁のメドレー。これは実は2月のコンサートでまた会いましょうね!のつもりでした。能管のオリジナル曲と、川越舟唄、いにしへを、そして、はるばる八戸から聞きにきてくださったお客様の為に一曲。タイトルはまだないのですが、「星空想ふ」といった趣の曲です。今年も始動しました。

伝統和芸鑑賞会、次は2019年7月13日にまたお目にかかれますように。

 

 

篠のひびき@代々木能舞台

2018年11月11日 14:00~

筝曲の富元清英さんをお迎えして「篠のひびき」演奏会を開催しました。

夏に須磨へ行きましたので、「千鳥の曲」の演奏に想いが込められたかと思っています。そして、お箏とのもう一曲の共演は「笛の音」。

演奏会全体の副題を~鳥の声と笛の音と~と、させていただきました。

会場は2015年7月に開催して大変好評だった 代々木能舞台 さん です。

都会にいることをしばし忘れてしまうような、半屋外の落ち着いた空間です。

素晴らしい空間でしばし、浮世を忘れるような時間を提供できていたとしたら、本望です。

チラシの記載に間に合いませんでしたが、能楽太鼓金春流研修生・姥浦理紗さんに、一曲おつきあいいただきました。彼女のお師匠さまである三島元太郎先生は私の亡き師匠、一噌幸政先生と仲良しでいらしたので、ご挨拶に伺った時に師匠の思い出話しに花が咲き、とても嬉しかったです。

 

 

埼玉WabiSabi大祭典2018

写真撮影:栗原眞一氏

 

催しは10月13・14日の二日間、様々なジャンルの埼玉のWabiSabiが、大宮公園の広い会場のあちこちで展開されました。私は14日12:00~グリーンステージという一般参加団体のみなさんが発表される特設ステージで30分演奏しました。今回のマネージャー?は、なんとなんと、川越市役所文化芸術振興課!市のご推薦を受けての県の催し出演でした。光栄なことです。演奏はどんな場でも常に一生懸命やっておりますが、個人的なものではないという心構えでがんばりましたヨ。

演奏曲は千灯路・川越舟唄追想・ちんちん千鳥・雲珠櫻(うずざくら)。

盆栽の町でもある大宮での開催でしたので、松の着物。かつて とある方から頂戴したものです。

直後は城西大学附属川越高校和太鼓部の皆さん。気合いの入った良い演奏してらっしゃいました。

にわのあかり2018 神戸市立相楽園

8月26日(日) 心配された台風には遭わずにすみましたが、まだまだ残暑厳しい昼間、夕方からはそれも少し和らいで、素晴らしい日本庭園でのあかりとの共演となりました。

 

 

 

 

 

 

 

伝統和芸鑑賞会 小江戸蔵里八州亭

毎月第2・4土曜日に小江戸蔵里で開催されている「伝統和芸鑑賞会」に、最初にお声がけいただいたのは、平成28年12月でした。以来、今回でお邪魔させていただくのは4回目となりました。

まだまだ猛暑の残る山の日、暑い中、会場いっぱいにお越しくださった皆様に感謝です。

今回は特別ゲストに能楽喜多流・粟谷浩之氏、会の最後に融の早舞を舞っていただきました。

普段のお舞台よりはだいぶ狭い空間で、笛一管で、と、ご無理な条件にもかかわらず、さすがプロ!最後をビシッと締めていただきました。

秋には喜多能楽堂で装束、面をつけられて正式に「融」をなさるので、ぜひ、と申し上げましたところ、司会の方から、今日は面(おもて)がない、ということでこれがホントの”おもてなし”というコメントが飛び出し、This is KAWAGOE!?でしょうか・・??

終演後は、笛の生徒さん、謡・仕舞の生徒さん、恰好の暑気払いとなりました。

40分間の演奏は 出逢い

         村祭り

         ふじの山~海~浜辺の歌

         青葉の笛

         お調べ(能管)

         融 より 早舞    でした。

 

小江戸川越春祭りフィナーレイベント@蓮馨寺

H30年5月4日(金) 32名の笛吹きの皆さんと参加して来ました。

演奏したのは、川越舟歌追想

       三つのわらべうた

       さとの子守歌

       うさぎ

       さくら

       荒城の月  でした。

お天気も良く、終了後は、ずっと気になっていた太麺焼きそば食べて帰りました。

近影
Siteをリニューアルしました

コンサートや発表会の簡単なご報告をここにしていけたらと思います。

あまりマメにできる自信はありませんがご容赦を・・・。2018年4月25日