小金井薪能 創作舞劇「鬼問」に参加させていただきました





小金井の薪能は、なんと今回で47回目、初めからかかわっていらっしゃる観世流緑泉会の津村禮次郎先生から或る日お電話をいただきました。突然のことで、びっくり!したのですが・・・曰く、こちらでは古典の能、狂言、そして最後にいつも新作をなさっていらっしゃるとのこと、この新作についてのオファーであり、ついては古典だけでなく、古典も五線譜もわかる笛吹きを探しているとのこと。とても光栄なことと喜んでお引き受けしました。

稽古は6月頃から始まり、真夏の間はしばし冷却期間を置いた後、直前に詰めて稽古しましたので、かなりクオリティの高い本番を迎えられたかと思います。

私達は6月からでしたが、ダンサーの森山開次さん、吉崎裕哉さん、作曲の渋谷牧人さん達は、恐らくほぼ1年がかりで作り上げて来られたものと思います。

能楽古典の四拍子は、大鼓・小鼓・太鼓・笛ですが、この度の四拍子は能舞台をぐるっと取り囲み、太鼓、お筝、チェロと笛、という楽器群でした。森山さんのイメージされるものがかなり具体的でしたので、

音作りも楽しく充実していました。四天王と呼ばれた私達、けっこう仲良くなれたのでは??と思っているのですが。

笛に関しては、作曲の渋谷さんが、大野のCDをよく聴いてくださっていて、能管に関しては、古典ぽいもの、ヒシギと音取り、ほかに「回風」という曲のこの部分っぽく、とかマニアックでしたし、篠笛で吹く場面もシンプルな美しい旋律でやりやすかったです。

ともあれ、とてもとても貴重な体験をさせていただき、津村先生、関係の皆様、そして貴重な一回の公演に足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。こんな僥倖がそう何度もあるとは思っていませんが、機会があればぜひまたお声がけいただけたら嬉しく思います。

 

 

 

 

2025年09月23日